会社員をしているとどうしても在籍している会社独特の考え方や習慣に染まりやすくなってしまいますね。
私自身、独立する前の職場には6年ほど在籍していましたが、一時期は完全に染まり切っていました。
あの頃のままだったらと考えると怖くもなります。
『枠』から外に出られないんですよね。
会社内というとても狭い世界が自分にとっての常識・判断基準になってしまう。
これはとても怖いことです。
あ、私も当てはまるなー。って思っていただいたあなた、この先も読んでいただけると非常に嬉しいです!
あなたにとって有益でない考え方にも大きく影響を受ける
私が在籍していた会社で、周りの多くの社員が日常的にこう口にしていました。
『それは俺の仕事じゃないから』『関係ないから知らない』
別にこれが悪いことだとは思いませんし、職務の割り振りもありますから正解でもあるんですけどね。
困っている部署があろうと、自分の部下や後輩が必死になっていようと、無関心なわけですよ。
私はそういった考え方や態度を人間的にちょっと受け付けないですし、『俺は関係ない』という考えのまま起業していたらと思うとゾッとするわけです。
対お客様であれば、自分の仕事(普段提供しているサービス)かそうでないかは別にどうでも良いことで、お客様が困っていたら『何とかする方法を考える』という姿勢が大切だと思いますから。
持っているスキルではできないことだったり、専門外の分野だったとしても、繋がりのあるプロフェッショナルを繋いで一緒に解決することは無限にできますからね。
お客様には満足いただけて、繋がりのあるパートナーさんにはお仕事を発注できて喜んでもらえるという、誰もがハッピーな結末を創り出すことができるわけです。
会社員だとしても、自分の仕事じゃないからと言って放置するのか、なんとかして力になれないかと考えるのとでは思考力にも信頼性にも大きな差が生まれます。
『返報性の法則』というものが働きますし、相手が(お客様が)望んでいる解決策を考える癖が身につく。
困っている人を助けたら、後々自分が困ったときに助けてもらえる確率はグンと高くなります。
見返りを期待して全てをやるわけではありませんが、自分の仕事じゃないからと思考停止状態で放置するのか、できることはないかと考えるのとではビジネスマンとしてのスキルにも差が付くことは考えずとも分かりますね(^^)/
異業種が持っている知恵と視野を取り入れましょう
以前は物流倉庫での管理業務をやっていました。
入荷してくる物量、出荷されていく量、マンパワー、1日の流れは、週間予定、そういったものは全て数値管理されていました。
当たり前だと思っていましたけど、システマチックだという意味では、とても良い面だったと思いますし、数字にはかなり強くなったというプラス経験です。
反面、そこに人間味というものは一切存在せず、淡々と数字を追うだけという懸念事項もありました。
マンパワーも含めてです。実際の現場で動いてくれるのは人間なのに『駒』として数字を当て込む作業です。。
当時、何事も数値管理が全てで、無駄を徹底的に省くことこそが最優先と偏っていましたが、飲食業の方とお話する機会を持つと、全く異なる価値観で仕事を進めていることが分かりました。
『スタッフが喜んでくれること』『お客様を喜ばせるために今できること』
アルバイトさんも含めて、お互いに意見を出し合っているとのこと。
会社内での常識だけて考えていてはこうした考え方が入ることはあり得なかったと思います。
多分会社員時代の当時も、それから少し人に優しくなった、はず。。
接客業ならではの、心の入った人間味ある目標。
システマチックに管理されすぎている組織にこそ必要だと判断して取り入れてみました。
完全に機械化されている職場には当てはまりませんが、人がそこに関わっている以上、人間味は絶対必要だと思います。
その一方で、飲食業の方にとっては緻密な数値管理が学びにもなっていただけたようで、異業種の交流はお互いにとってプラスと経験となりました。
自分の業界にとっての『当たり前』と『非常識』が統合するとき、大きな変革が起きます。
今持っていない知恵や視点の交流、これは本当に大きな財産になりますよ!
経営者の視点を学ぶこともすごく大切
社外での交流を持つとき、経営者の方との交流も積極的に持っていくと良いでしょう。
会社内ですと、どうしても組織上関われない立場の人というのが存在します。
社長とか、常務とか、そう簡単に話す機会なんてありませんよね。多少緊張するし。
お互いに分かり合えない、考えていることが分からない、言動にイライラする。
このように溝が深まってしまいますし、ミスマッチも起きやすい。
従業員から経営者を見た場合にも、その逆も同じだと思います。
だからこそ、社外では立場を超えた積極的交流を!
社外であれば、ひとりの人間同士で腹を割って話し合える関係を築きやすいものです。
共通の趣味があったり、同じスポーツジムなどに通っているなどの共通点があれば仲良くもなりやすい。
こうして『経営者は何を考えていて、どんな視点で仕事をしているか』を学ぶことができます。
イチ会社員にとっての『当たり前』と経営者にとっての『当たり前』は全く異なります。
経営者の視点を知ることで、今までイライラの象徴だった経営者や幹部社員に対しての理解も深まるでしょうし、理解して接することで彼らの見る目も変わることでしょう。
もしかすると〝こいつは見込みがある〟と判断されて昇進できるかもしれませんね!
社外での交流では同時に、イチ従業員の率直な意見として『こんな経営者であってほしい』という発言をするのも良いですね。
社内では決して言われることのない意見を言ってもらえることは、経営者にとっても貴重な機会なのではないでしょうか。
多種多様な価値観との関わりが視野を広げてくれます
会社員をしているあなた、今現在、社外での人間関係はどの程度広がりがあるでしょうか?
定期的に会って食事をしたり、意見交換をするのはどのような人たちでしょうか?
どんな価値観を持って、日々を過ごしているでしょうか?
実際のところ、社内での人間関係が9割という人が少なくないのが現状だと思います。
私もかつてそうでした。
なんとなーく定期的な飲み会があったり、ランチも同じようなメンツだったり、喫煙所は吹き溜まりのようになっていたり、話すことといえば上司や会社に対する不平不満ばかりだったり。。
なんて勿体ない時間の使い方!!
人間関係の見直しをぜひ行ってみてください(^^♪
現状の枠をブチ破るために、人として成長するために、将来的な夢がある人はその夢に一歩近づくために!
人間関係の枠を広げてみましょう!!
社内での人間関係はさほど意識しなくても、毎日顔を合わせるのだから薄くしていっても全然問題ないと思います。
業務上必要な連絡は変わらずしっかりとして、少しの雑談くらいならするけれど、長時間の拘束や不平不満には一切付き合わない、このスタンスで私は何の問題もありませんでした。
心の底から『この人とは会社を離れても付き合いたい』と思える人とだけ、濃い関係性を持てば良いです。
1,500人以上スタッフがいたけれど、今付き合いのある人間は僅か3名ですから、本当に関わりたい人って如何に少ないか、よく分かります。
まずは社外に1人!
濃い付き合いのできる人、異なる価値観や視点を学ばせてもらえる人を見つけましょう。
世界観が全く変わり、人生が楽しくなり、マンネリ気味になっていた仕事さえも楽しくなりますよ!